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REPORT

レポート

2020.01.21

“的中率90%越”のAI事業予測システムを開発し業績回復。徹底したデータ経営を行う老舗食堂の挑戦とは

2020年1月16日.17日に東京台場にて「新春経営者セミナー」が開催されました。
10名の講師による講演録を一部ご紹介します。


『”的中率90%越”のAI事業予測システムを開発し業績回復。
徹底したデータ経営を行う老舗食堂の挑戦とは』

有限会社ゑびや 代表取締役 小田島 春樹氏

【プロフィール】
1985年、北海道生まれ。大学ではマーケティングと会計を専攻。
大学卒業後、ソフトバンクに入社し、組織人事や営業企画を担当。
2012年、妻の実家が営む「ゑびや」に入社し、店長、専務を経て、
現在、有限会社ゑびやと株式会社EBILABの代表取締役を務める。
地域の課題解決をテーマに掲げる三重大学地域イノベーション学研究科の
博士課程を退学するも、引続き論文を執筆中。


【講演録より】

小田島氏は2012年にソフトバンクから転進され、奥様の実家である『ゑびや』に入られます。
伊勢神宮のおはらい町にのれんを掲げて100年続いている老舗ではあるものの
時代の潮目に乗れず、存続の危機にある中で、小田島氏は店舗の改革に乗り出します。

小田島氏は、「デザイン経営」と「AIツール」の導入により「ゑびや」の業績を回復させていきます。
デザイン経営とは、経営者が店舗のあるべき姿を明確に描き、戦略と戦術に反映させる経営スタイル
のことを言います。
この「デザイン経営」という経営手法と「AIツール」の導入を推進していき、
小田島氏が経営に乗り出した結果、2012年当時の売上が約1.1億円に対して、2019年は約4.8億円と
約4.4倍に伸ばしています。

「ゑびや」では、AI導入を通して、店舗の未来を予測しています。
例えば、気象情報や観光情報など150ものデータを用いて来客数を予測し、店舗経営の最適化を
実現されています。食品ロスの大幅な改善やメニューの刷新による業績向上につながっています。

しかし、万事成功ということではなく、後継当初は非常に苦労されています。
旧態依然とした状況を改善しようと様々な施策をする中で、ベテラン社員達による大量の退職に
あったり、どんぶり勘定で経営してきたつけによる多くの負債があったりと多くの点で苦労して
おられます。

苦労を乗り越えてきた考え方として、「一に改善、二に改善、毎日改善」を掲げ、
とにかく「諦めることなく」改善を続けてこられたこと、そして「やってダメなものはすぐに
やめる」という小田島氏の意思決定力の高さが今の「ゑびや」を創ってきたのだと
講演を聴いて感じました。


 

経済産業省が警告する「2025年の崖」

 

これから本格的なデジタルエコノミーの時代が訪れる中で、
デジタルトランスフォーメーションにチャレンジしていかなければいけません。

デジタルトランスフォーメーションとは、
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念です。
経済産業省がデジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)
を公開し推進しています。

産業界におけるデジタルトランスフォーメーションの推進(経済産業省HP)

 

2019年9月に『DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~』が発表され
話題になりました。
2025年の崖とは、デジタルトランスフォーメーションが進まなければ、
2025年以降、最大で年間12兆円(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性があるというものです。

(出典:経済産業省)

 

あらゆる産業において取り組まないといけない課題です。
我々も思考を変え、発想を変え、行動に移していきましょう。

 

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