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ONE POINT ADVICE

ワンポイントアドバイス

第206号「No Rating(ノーレイティング)」では、マネジャーの負担が軽減されるのか?

■No Rating(ノーレイティング)に関する3つの誤解
 
 
前回は、No Rating(ノーレイティング)についての誤解として下記の3つを挙げ、そのうちの1番目について解説しました。

① No Ratingでは、人事評価がない
② No Ratingで、マネジャー(上司)の負担が軽くなる
③ No Ratingを導入しないと時代に乗り遅れる

今回は、2番目について解説したいと思います。
 
 
■部下の給与を決めるプレッシャー

普通の人事制度では、評価制度によって社員さまに点数をつけ、その点数を給与制度にインプットすれば、給与額が算出されます。

しかし、No Rating(ノーレイティング)では、部下の給与額を直属のマネジャー(上司)が決めることになります。

これが、普通の人事制度とNo Rating(ノーレイティング)との給与決定に関する大きな違いです。

ですから、No Rating(ノーレイティング)では、マネジャーの負担が軽くなるどころか、逆に給与決定という神経を使う役割をマネジャーが行うことになります。
 
 
部下をよく見ている上司が給与を決定することは合理性がありますが、「お金」というのはパワーが強いので、それを決める立場というのは、かなりのプレッシャーが伴います。
 
 
■話し合いで給与を決めていく

私の考えですが、マネジャーが給与を決定するのは一定の合理性がありますが、あまりにもマネジャーの負担が大きくなってしまうと思っています。

そこで、私が提唱している No Rating型人事制度のなかでは、マネジャーも参画した給与額を決定する機関(委員会)を立ち上げ、その委員会の話し合いによって、一人ひとりの給与を決めています。

マネジャーひとりが決定をするのではなく、委員会のメンバー全員の合意のなかで、給与が決まる仕組みです。

その委員会の目的は、単に給与を決定することだけではなく、いろいろな視点で一人ひとりの成長課題をしっかりと検討することで、社員さまの成長をサポートしていくことです。

その取り組みのなかで、マネジャー自身も成長していきます。
 
 
3番目の誤解については、次回に扱いたいと思います。

日創研グループパートナー・コンサルタント
生きがいラボ株式会社 代表取締役 福留幸輔

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