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ONE POINT ADVICE

ワンポイントアドバイス

第011号 問われる企業倫理

今回のワンポイントアドバイスは、「問われる企業倫理」です。

皆様、最近の企業に関する事件や事故を思い出して見て下さい。茨 城県東海村の「臨界事故」、JR西日本のコンクリート塊の崩落事故、 防衛庁燃料調達談合の石油11社、等々です。本当に、枚挙に暇が ありません。これらは、明らかに、ルール違反です。特に、JCOの 臨界事故や、コンクリート落下事故は、直接的に人命に関わる事故 だけに深刻な事故です。しかし、事故の状況が明らかにされるにつ れ、その杜撰な対応や処理には、あきれるばかりです。なぜ、こん な信じられないようなことが起こるのでしょうか。単に、社員の問 題だけでしょうか。否、企業の姿勢や社風の問題です。もっと突き 詰めれば、その企業の経営者の考え方や経営理念になるでしょう。 経営理念や経営者の考え方は、その企業の価値観を反映するもので す。本来は、経営理念が、社会的責任を果たすべき「企業倫理の役 割」を担うものなのですが、残念ながら、機能していない典型的な 事例です。どうか、今一度、企業とは何か、単なる利益集団なのか、 真に社会に役立つ組織なのか。その答えこそ、経営理念の確立であ り、企業倫理の徹底であり、その企業の価値観の浸透であると言え るでしょう。
今、アメリカでは、「ビジネスエシクス(企業倫理)」が基本になっ てきています。
次の3段階があります。

①法令遵守の段階―たとえば、PL法、環境基本法、独禁法、不正競争防止法
②自主規制の段階―自社独自の社内規制(二酸化炭素規制)
③積極的貢献の段階―社外での貢献(環境保護活動)

以上ですが、第1段階は当たり前ですが、せひ、第3段階である積 極的貢献ができる企業倫理を確立して頂きたいと思います。企業と は、「社会の公器」と言われています。企業活動(利益追求)の前に まず、企業は、社会的責任を果たさなければなりませんが、それだ けに留まらず、ぜひ、積極的な社会貢献を果たして頂きたいもので す。時代は、「社会にやさしく」、「地球にやさしい企業」を求めてい るのです。
どうか、21世紀に誇れる企業を目指していきましょう。

経営コンサルティング部門
主任研究員
古永 泰夫

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