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ONE POINT ADVICE

ワンポイントアドバイス

第059号 突然の資金ショートを起こさないために (3)

企業経営にあたり「“資金ショート”を起こしてはならない」ということは、言うまでもありません。しかし、一度陥ってしまうとなかなか抜け出せないのがこの“資金ショート”です。資金ショートを起こさないためにはどうすればよいか、5回にわたり連載します。

会社の体質を改善するためには、まず会社経営に必要な目標利益を確認することから始めるとよいでしょう。
例えば年間の返済額が5千万円の会社は、決算書上の税引後利益と減価償却費を合わせた最低5千万の営業キャッシュフローがなければ借入返済は不可能です。減価償却費は仮想の費用ですから、仮に減価償却費を2千万円計上したのならば、実際には税引後利益が3千万円要るという計算になり、税引前の目標利益は6千万円出さないと資金繰りは回らないのです。この数字で利益計画を立てていくと、ものすごい売上高が必要になり、「こんなに雲の上のような売上が必要なのか」と唖然とされるかもしれません。しかし、例えそうであったとしても、自社の適正な目標利益がいくらなのかを知ることは大変重要です。
その場しのぎの会社延命策を繰り返していても意味はありません。また借入金を返済しているだけでは会社の成長もありません。現状に基づいた目標を立て、実行していかなければ、手遅れになり「黒字倒産」ということも充分にありえます。
自社独自の強み(コア・コンピタンス)を作り出すための戦略を練り、それを経営計画書に展開し、計画に沿った経営を行っていく以外に道はないのです。

経営コンサルティング部門
財務担当研究員 村尾 謙次

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