株式会社日本創造教育研究所

ワンポイントアドバイス

第081号 計画は実践してこそ価値がある

経営に限ったことではありませんが、立てた計画や方針を、それが達成するまで追いかけることは、なかなか難しいことではないでしょうか。

先日、ある経営者の方から「日創研の研修で利益計画の立て方を勉強して、自分なりに満足いくものが完成し、早速全社方針として取り組もうとしたが、なかなか社員が動いてくれない」という相談を受けました。
そこで会社に訪問して状況を確認したところ、壁に大きく利益計画書とその実現のための行動計画が貼り出され、パート・アルバイトも含めた全社員にそれが印刷された立派な社員手帳が配られていました。
この様子を拝見し、傾きかけた会社を立て直そうという社長の並々ならぬ意気込みが理解できましたが、お話をお聞きするうちに浸透しない理由が見えてきました。
費用をかけ、社員さんに計画が目に触れやすい環境は用意されていたものの、そこで終わっていたのです。
社長としては、ここまですれば社員さんは、自分達で日々計画を確認し、自主的に行ってくれるだろうと思われていたようです。
それが理想ですが、現実的には難しいことですし、ましてやこの会社の場合、今までやってこなかったことですから、なお更です。

コンサルティングで企業様のお手伝いをさせて頂きながら、つくづく感じるのは、組織において計画や方針を着実に実践するには、リーダーの「マメさ」が必要不可欠だということです。
私達、中小零細企業では、一人が何役もこなしていて、イレギュラーなことが頻繁に起こるのが常ですから、目先の仕事に追われてしまい、計画や方針が忘れ去られてしまいがちです。
そんな中で計画を実現していくためには、経営者・幹部がマメに
「折りに触れ、進捗状況を聞いてみる」
「計画とのズレの原因を一緒に考え、やり方を指導する」
「うまくいったときには、労をねぎらう」
といったことが、非常に効果を発揮すると思います。
メールの普及で、連絡や報告が便利に出来るようになりましたが、「ここぞ!」という時には直接会って話をする、それが難しければ、せめて電話で話をするなどが、今後ますます必要になってくるのではないでしょうか。

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