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ONE POINT ADVICE

ワンポイントアドバイス

第084号 部門別採算を適正に行う為に

部門別採算を取り入れるには、まずその目的を明確にする事が大切です。
部門別採算の目的には二つあります。まず一つめの目的は、部門毎に損益を
出す事によってどの部門の採算が取れていないかを明確にし、手を施していくことです。
もうひとつは部門間の競争意欲を高める為に行います。

いずれの場合においても、次の事に注意をはらい慎重に進めていく必要があります。
ケースが多いのは、各部門に配賦される本社共通費です。しかし、本社共通費は得てして各部門では
管理不能です。よく売上の大きさで配賦をされますが、管理不能費である為その配賦額に対して不満が出たり、
各部門の人数を考慮して なかったりとなかなか適正には分けにくいのが現実です。
したがって、本社共通費は配賦せず、本社がしっかりとマネジメントする事が大切なのです。
考え方としては、各部門の売上総利益から管理可能経費をさし引いた貢献利益で、本社がマネジメントした
共通費を賄うという考え方です。

しかし、正確には企業にとって最も大切なのはキャッシュフローです。
借入金の返済や設備投資の計画をにらみながら、経常利益をどれだけ上げなければ
ならないかを具体的に決めます。そしてその目標経常利益に本社共通費を加えたものが、
部門全体であげなければならない貢献利益の総額ということになります。予算を組む時は、
部門長に数字に対する責任と権限を与えなければ上手く効果はえられません。

また、部門長にそのスキルがない場合でもしっかりと教育しなければなりません。
最初は勘定科目だけではなくしっかりと元帳を見せ、経費に関してはその支出の内容を
しっかりと理解させる事が大切です。後は販売計画や仕入れも徹底的にマネジメントさせるようにして下さい。

なお、月次の試算表は、遅くとも翌月の10日までにはタイムリーに上がるように
する事も大切です。予算と実績の対比がその月を終えてからでは手の打ちようがないからです。
是非、タイムリーな月次予算会議と連動させ、全員参加の業績向上を目指して下さい。

経営コンサルティング部門
財務担当研究員
村尾 謙次

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