株式会社日本創造教育研究所

ワンポイントアドバイス

第097号 ユニクロの一人勝ちに思う

皆様、経営の方はいかがでしょうか。2009年も厳しい状況の中、スタートいたしました。まだまだ底の見えない状況ですが、ただ手をこまねいていても、状況は何も変わりません。まさしく、オバマ大統領の言葉、「チェンジ」(変化)しかありません。 そんな中、今一番厳しい市場であるアパレル業界で、一人勝ちと言われているのが、「ユニクロ」ブランドで、おなじみのファーストリテイリングです。

今、その業績を支えているのが、「ヒートテック」といわれるインナーウェアです。あのフリース以来の大ヒット商品になっています。薄くて、軽くて、暖かい、しかも、女性も男性もお年寄りも子供にも商品のバリエーションがあるのです。何か宣伝しているようですが、やはり、伊達にヒットしているのではないのです。しっかりと消費者の心を打っているのです。

さて、このヒット商品は、素材は東レとの共同開発です。どんな優秀な会社同士でも、この不況にすぐに開発し、商品化し、ヒット商品にするのは、たやすいことではありません。しっかりとした戦略投資がいるのです。確か、5年以上かかっていると聞いています。
かつて、柳井社長は、野菜ビジネスに手を出して、大失敗をしています。本人いわく、自分は、この方事業において、「1勝9敗」であるとご自身の著書にも記されています。9回失敗して、1つの成功、そんな中から出てきた信条があるといわれています。それは、

①早く失敗して、②早く考えて、③早く修正する。

これを徹底してきたから、今日があると、非常に含蓄のある言葉を述べられています。
だからこそ、野菜ビジネスでの撤退の早さ、そして、次なる戦略の早さ(共同開発やM&A)につながっているのです。もちろん、早く失敗するとは、わざと失敗することではなく、早く目標を設定し、チャレンジし、チェックし、早く考えて、早く修正して次の手を打っていくことなのです。成功企業に学びましょう。

経営コンサルティング部門
主任研究員 古永泰夫

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