起業家になるには?向いている人の特徴や必要スキルの学習手順を解説
起業家とは、まだ社会に存在しない事業や自らの会社を立ち上げる人のことを言います。
これから社会に出る学生の他、社会人として働きながらスキルや知識を身につけてきたビジネスパーソンの中にも起業家になることを夢見る人はいますが、起業家になるには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。
そこで本記事では、全国に14,900社以上の会員企業様を持ち、起業家志望の方や後継者候補に向けたセミナーも開催してきた日創研が、起業家になるにはどうすればいいのかを解説します。
起業家になる上で必要な学びや手続きのステップはもちろん、起業家の方に多くみられる特性や身につけるべきスキルも紹介するので、起業家を志している方はぜひ参考にしてください。
起業家とは?経営者・実業家との違い
起業家とは、新しくビジネスを立ち上げる人、起業を主業務とする人の総称です。
具体的には、以下のような信念に基づき、自身が掲げる目標・目的の達成に向けて0から事業を興す人を指します。
- 自分が必要、または良いと思えるものを世の中に広めたい
- 事業を通して、自分の力で世の中を良い方に変えていきたい
- 起業家となることを通して、理想とする働き方を叶えたい など
対して経営者とは、既存の企業等のかじ取り役として組織を維持、拡大する人を指しています。
そして実業家とは、主に社会的貢献度の高いモノ・サービスなどに関する「実態のある事業」を営み、これを事業として成功、多角化させていく人を指す言葉として使うのが一般的です。
起業家・経営者・実業家の三者の定義、特徴の違いをまとめると、以下の一覧のようになります。
起業家・経営者・実業家の違いまとめ
| 起業家 |
|
|---|---|
| 経営者 |
|
| 実業家 |
|
いずれも会社や組織のトップ(いわゆる社長や取締役)を指す言葉という点では共通しているため、この3つは混同して使われることも少なくありません。
しかし、自身が起業家になるなら、それぞれの違いを正しく理解して適切に使い分けましょう。
起業家に向いている人が持つ特性・特徴6選

起業家に求められるスキルは、誰でも後天的に身につけることができます。しかし、起業家になる人の多くが、共通した行動特性や個性といった「起業家の素養」を持っているのも事実です。
そこでここからは、起業家に向いている人によく見られる6つの特徴について紹介します。
- 原動力となる強い信念やビジョンがある
- やる気と行動力、やり抜く力(GRIT)がある
- コミュニケーション能力が高い
- 自分の考えを第三者に伝える能力(自己表現能力)が高い
- 客観的視点とチャレンジ精神を併せ持っている
- 失敗から学び、活かす力(レジリエンス)が高い
1. 原動力となる強い信念やビジョンがある
起業する本人に「必ず起業家になる、起業家として成功する」という強い想いがなければ、起業までたどり着くこと自体、かなり難しいと考えられます。また、仮に起業できたとしても、そこから事業を成功まで導くことは容易ではありません。
そのため、起業家になる人の多くは起業の原動力となるような強烈な体験や、そこから発生した信念、ビジネスを通して叶えたいビジョンや目標を持っています。
2. やる気と行動力、やり抜く力(GRIT)がある
起業家には、厳しい状況の中でも事業へのやる気を維持し、現状を打破するために行動すること、そして途中であきらめることなく事業をやり抜く力(GRIT)が求められます。
起業直後、事業が軌道に乗るまでの間は、数年にわたり赤字経営となることも珍しくありません。そのような困難な状況下においても、心が折れず事業を継続する力が起業家には必要です。
GRITは起業家や経営者に不可欠な能力であり、以下の4つの要素から構成されます。
- Guts:チャレンジを続けるための気力
- Resilience:精神的復元力
- Initiative:自発性と創造性
- Tenacity:あきらめずに目標達成に向かう執念
3. コミュニケーション能力が高い
起業家には、高いコミュニケーション能力が不可欠です。
ビジネスを成功させるためには、自身のビジョンや成し遂げたいことを的確に伝え、共感を得て周囲の人を巻き込み、顧客や仲間を増やしていかなければなりません。
また、組織として一体感を持って課題に立ち向かうためには、一方的な伝達ではなく、相手の考えを汲み取った双方向の対話が必須です。こうしたコミュニケーションこそが、強固な信頼関係を構築し、ビジネスを大きく飛躍させる基盤となります。
4. 自分の考えを第三者に伝える能力(自己表現能力)が高い
起業家には、自身のビジョンを第三者に的確に伝えることも求められます。
特に、資金調達やビジネスパートナー獲得の場面では、相手の心を動かす魅力的なプレゼンができるかどうかが大きな鍵を握ります。構成を整え、熱意を乗せてわかりやすく伝える技術を磨くことは、事業の可能性を広げるための重要な武器となります。
そのため、周囲の人たちと良好な関係を築くためのコミュニケーション能力と併せて、自分の考えや計画を他者に分かる形で伝えるための自己表現能力も必要になってきます。
5. 客観的視点とチャレンジ精神を併せ持っている
起業家には、現状や自身の力を客観的に確認・分析する能力が欠かせません。同時に、客観的に見て厳しい状況であっても、事態を好転させるために果敢に挑むチャレンジ精神も大切です。
この2つの資質を兼ね備えることで、自身の事業に伴うリスクを正しく把握・管理しながらも、成功に向けて粘り強く挑戦を続けられるようになります。
6. 失敗から学び、活かす力(レジリエンス)が高い
レジリエンスとは、日本語では回復力や復元力、弾力性などと訳されることもある言葉です。
新しく起こした事業や会社が、何のトラブルもなく大成功することはまずあり得ません。
そのため、起業家には何度トラブルや逆境、失敗に直面しても心が折れることなく、自らの失敗から学びを得て回復する、またこれを未来に活かす高いレジリエンスが求められます。
起業家になるには?身につけるべきスキルを紹介
起業家に向いている人でも、それだけで起業家として成功できるわけではありません。起業家になるには、起業家に求められるスキルをさらに身につけていく必要があります。
起業家になる上で最低限身につけるべきスキルとしては、以下の3つが挙げられるでしょう。
- 起業家としてのマインド
- 経営戦略や方針を考える上で必要な知識
- 経営の実務に関わる知識
1. 起業家としてのマインド
起業家になるには、起業家に必要なマインドである「起業家精神」を育てる必要があります。
起業家精神とは、起業家として成功するための能力や考え方の総称で、具体的には「強い志」「気力」「やり抜く力」「行動力」「責任感」を指します。起業する覚悟を決め、ゆくゆくは経営者として生きていくためにも、立場に見合ったマインドセットを学ぶ必要があると理解しておきましょう。
2. 経営戦略や方針を考える上で必要な知識
社員の有無によらず、起業家も事業や会社を興した後は、経営者の立場を担うことになります。
そのため、経営哲学や経営理念の考え方、組織論に関する知識など、経営戦略や会社の方針を考える上で必要な知識については、起業するまでにひと通り学んでおく必要があるでしょう。
3. 経営の実務に関わる知識
事業や会社の状況を正しく把握し、経営を続けていくには、決算書を読み解き、そこから得た数値やデータを経営戦略に落とし込んで方針を決めるための経営実務のスキルも必要になります。
起業家になるとは、経営者になることでもあります。起業家を目指すなら、最低でも決算書を正しく読み解けるレベルの財務の基礎知識やマーケティングについて、勉強しておきましょう。
起業家になるには?具体的な学びのステップ
ここからは、社内での新規事業立ち上げの担当者や、第二創業者と呼ばれることもある後継者も含む起業家候補者に向けて、日創研が考える起業家になるための学びのステップを紹介します。
起業家に必要なスキルを身につけるためのおすすめの学習順序は、以下の4ステップです。
- 起業家としてのマインドについて学習、確立する
- 経営戦略の構築、経営実務に関する知識を習得する
- 理想とする社風(組織文化)や経営理念を検討する
(社内起業や後継者の場合は、現在の社風の考察と改善方針を検討) - 経営方針と利益計画を言語化、具体的に策定する
まずは、自身の起業家・経営者としてのマインドを固め、経営実務の基礎知識を身につけた上で、実践を交えながら理想とする組織風土や経営方針、事業計画の考え方を学びましょう。
起業家になるための事務的な手続き・ステップ
続いて、起業家になる際に必要となる事務手続きの手順についても大まかに紹介します。
経営方針や事業計画を固めた後、起業するために行うべき手続きは、大きく以下の4つです。
- 事業計画書を作成し、資金計画を立てる
- 必要に応じて物件探しと契約、自社サイト構築等を行う
- 必要書類一式をそろえ、開業届を提出する
- 予定していた起業準備が完了したら、事業開始
起業に際して、どの程度時間と費用をかけて準備するかは、起業家の方針や業界、業種、事業規模によっても異なります。上記を参考に自身の計画に合った方法で起業準備を進めてください。
起業家になるには「マインドと実務スキル」両方の学習が不可欠

まだ世の中に存在していない事業を立ち上げる起業家になるには、起業を成し遂げ、事業として成功させるための強固な意思だけでなく、経営者としての実務スキルも必要になってきます。
そのため、本気で起業家を目指したいなら、起業家としてのマインドと経営実務のスキルの双方を体系的、かつ継続的に学んで、磨き上げていかなければなりません。
日創研では、起業家志望者や後継者候補、社内起業家の方に向けて、起業家としてのマインドや経営を成功させるための実践的なスキルを1年間(計103日)かけて学習・習得いただける「起業家と後継者のための起業家養成スクール」をご用意しています。
「起業したいけど何から手をつければいいかわからない」「アイデアレベルの事業構想を具体的な事業計画や経営戦略に落とし込みたい」という方は、ぜひ前向きに参加をご検討ください。

企業の後継者、起業家を対象にして経営者としての知識はもちろん、覚悟と自信も身につけます。多くのシミュレーションを取り入れた約100日のカリキュラムで経営者に必要なあらゆる知識やスキルを総合的に学びます。論理的に学びながら、その論理を身体の奥底に染み込ませていくために、体験学習を数多く組み込んでいます。






