SILLICON VALLEY BLOG

シリコンバレー通信

Vol.004 シリコンバレー視察セミナー1日目

本日より、シリコンバレー視察セミナーがスタートしました。

視察セミナーの一日目について、報告させていただきます。

一件目の視察先は、昼食を兼ねて、カリフォルニア州をはじめ、南西部や中部にハンバーガーショップを300店舗をチェーン展開しているインアンドアウトバーガーに参りました。

日曜日のお昼ということもありましたが、次から次へとお客さんが入ってきて、店内の通路に行列ができています。

実際に行列に並び食事をしてみて、人気の理由いくつか感じ取ることができました。

まずは、商品へのこだわりです。
例えば野菜類も新鮮さにこだわり、フライドポテトも、冷凍ものでなく、生のジャガイモをカットして使い、またレタスやトマトも見るからに活き活きしています。

出店を西海岸に絞っているのも、この品質を守るためで、東海岸や他の国への出店は、今のところ控えているのだそうです。

そして、もう一つの人気の秘密は、きびきびと、そして明るく、楽しそうに働く従業員さんが生み出す雰囲気です。

知的労働者が集まるカリフォルニアでは、ファーストフード店などでの働き手が不足気味だそうですが、このインアンドアウトバーガーでは、時給約1,700円で従業員を募集し、採用後も頑張ったら約2,000円まで、アップするという仕組みも整えて、優秀な人材を確保しています。

働く一人ひとりの様子から、従業員教育が十分になされていることが感じ取れました。
地元在住のガイドさんも、世界的な大手同業他社の従業員とは、明らかに働きぶりが違うと仰っていました。

こだわりを定め、徹底してやり抜くことが他社との差を生み、お客様に支持されることを、参加者の皆様も感じ取られたご様子でした。

 
 
その後、ホテルに入り、日創研シリコンバレーオフィスのオフィスディレクター Mark Katoさんとテクニカルアドバイザーの 井坂暁さんにシリコンバレーに関するレクチャーをいただきました。

時差の関係で眠気に襲われる時間帯ながら、参加の皆様は大変熱心に聞き入り、また、積極的に質問をされていらっしゃいました。

お二人のお話に共通していたことは、失敗のとらえ方の違いが、シリコンバレーと日本の現在の差を生んでいるということでした。シリコンバレーでは、失敗の数は信用につながるが、日本は失敗を恐れて、何もしない傾向が強い。
失敗から学んだことを深く省みて次に活かすことで成功に近づくという発想が、シリコンバレーには根強くあり、だからこそ、世界的な有名企業が次々と生まれていることを、様々な角度からお話しいただきました。

もうひとつ、経営におけるスピードの大切さについても、強調してお話しいただきました。
その後の夕食の席での皆様の会話では、経営のサイクルを、もっと早く回さなければ、今の時代に乗り遅れるというレクチャーがとても印象に残り、危機感を持ったという声が多く聞かれました。

明日は、スタンフォード大学での、ワークショップとレクチャーです。
皆様に、充実した学びをしていただけるよう、細心の注意で運営に努めて参ります。

以上、ご報告させていただきます。

(株)日本創造教育研究所
経営企画室 内潟 修司

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