SILLICON VALLEY BLOG

シリコンバレー通信

Vol.005 シリコンバレー視察セミナー2日目

シリコンバレー視察セミナー2日目の報告をさせて頂きます。

2日目は、スタンフォード大学へのバス移動からスタートしました。

車中、スタンフォード大学について、Mark Katoさんに説明いただき、また質疑応答も行いました。

質問の一つに、スタンフォードに日本からの留学生がどのくらいいるのかというものがありました。

マークさんからは、受験者数のデータを紹介いただきましたが、中国が700~800名、韓国が140名と年々増えているのに対し、日本人は減り続けていて、7名だったそうです。
国のためにも、もっと多くの日本人にチャレンジしてほしいと、コメントされていました。

その中で、マークさんが田舞さんと出会った田舞さん留学中の様子もお話しくださいました。

Mark Katoさん曰く、多くの留学生の様子を知っているが、それ以前も、それ以降も、田舞さん以外に一年間であれだけスタンフォードでの学びを吸収した人を見たことがないとのことです。
その姿に感動したからこそ、意見が対立することもあるけれども、20年間のお付き合いさせてもらっているという、エピソードをご紹介いただきました。

スタンフォード大学到着後、午前中の3時間を使って、デザイン思考のワークショップを行ないました。

デザイン思考に関する講義を受けた後、二人一組になっていただき、「理想のサイフ」というテーマで、実際にデザイン思考の流れに沿って、相手が望むサイフを作るワークショップを行いました。
最終的には、画用紙を使った試作品づくりまで行いましたが、童心に返り、皆さんとても楽しそうに取り組まれていらっしゃいました。
早速、日本に帰って自社に取り入れたいが、どういった手順で始めたらよいか?といった具体的な質問が多く聞かれました。

その後、短い時間でしたが、スタンフォード大学内を散策し、学生さんが集うカフェテリアで各自、昼食をお取りいただきました。

午後は、「シリコンバレー発 アルゴリズム革命の衝撃」の著者でいらっしゃる櫛田健児教授の講義、ベンチャー企業の立ち上げのコンサルタントをされているブライアン・ジェイカップ氏の講義、武蔵境自動車教習所の髙橋明希さんのレクチャーと、3名の方のお話をお聞かせいただきました。

それぞれの切り口は違いましたが、まるで示し合わせたかのように、
「失敗から学ぶことの大切さ」、
「最初から完璧を目指すのではなく、まずは着手してやってみることの意義」、
「自分一人でやろうとせずに多くの人の知恵を結集させる必要性」
など、共通する内容でした。
それだけに、受講生の皆様は、スピードの大切さや全員経営の重要性について、大きなインパクトを受けていらっしゃいました。
スタンフォード大学を出た後には、シリコンバレー発祥の地と言われる、ヒューレットパッカード社の創業の小さなガレージを見学しました。

住宅街の中にあるため、規制が厳しく、バスの車窓から眺めるだけの予定でしたが、幸運にも、バスを降りてすぐ前まで行くことができ、さらには閉まっているはずの扉が開いて中を見ることができて、皆さん大変満足されていらっしゃいました。

そして、その後は、「トレーダー・ジョーズ」と「ホールフーズ」という、異なるタイプの2つのスーパーマーケットを視察しました。


実際に店舗内を歩き買い物をされながらその違いを体感いただきましたが、それぞれに選ばれる工夫があり、自社が選ばれるには、どのような工夫をする必要があるかということに皆さん思考を膨らませていらっしゃいました。

視察セミナーに参加された目的は、満たされてきましたか?と、個別にお聞きしたところ、
「すでにこの2日間で満足しています」
「本当に無理して参加してよかったです」
といった、有難い声を頂戴しております。
より、深い学びをしていただけるよう、
明日の4件の視察も、慎重に運営して参ります。

以上、ご報告いたします。

(株)日本創造教育研究所
経営企画室 内潟 修司

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